雑貨ができるまでuntil goods are made

雑貨ができるまで

精油ができるまで

ほんのわずかしか取れない、貴重なエキスさて、アロマテラピーを実際に始める前に、まずはアロマテラピーに使用する「精油」についての知識も充分に身につけておきましょう!
精油とは、ハーブなどの植物の花・果実・葉・樹皮・根などの部分から抽出された100%天然の芳香物質を濃縮したものです。植物から抽出できるアロマテラピー用の純粋な精油はごくわずか。1キロの精油を抽出するために、数トンの花が必要となる場合もあり、そのため種類によっては非常に高価な精油もあります。例えば、ローズの精油をたった一滴抽出するために、なんとバラの花弁を約60個も必要とするそうです!
このように精油は貴重なものですから、少しも無駄にすることなく、そしてその成分を傷つけることがないように、慎重かつ的確な方法で抽出しなければなりません。

3つのメジャーな抽出方法精油の代表的な抽出方法は3つあり、各植物の性質に応じて使い分けられています。

近年最も多く用いられている抽出方法が「水蒸気留法」です。

水蒸気留法では原料の植物を蒸留釜に入れ、下から熱い蒸気を吹き込みます。その熱によって精油がいったん気化(液体から気体に変わることです)して蒸気に溶け込み、それを冷却して再び液体にすることで、精油と精油を少し含んだフローラルウォーターと呼ばれる水が作られます。このフローラルウォーターも捨てることはなく、化粧品やヘアケア用品などに広く利用されています。

そして、レモンやオレンジなどの柑橘類の果実精油を抽出する際によく用いられるのが「圧搾法」です。
圧搾法は、果皮をローラーなどで押しつぶし、低温の状態にして精油だけを抽出します。この作業は、現在はほとんど機械化されてしまいましたが、昔は手作業でおこなわれていたこともありました。3つの抽出法のなかでも、最も伝統的な方法といえます。この方法は熱を加えずにおこなうことができるので、素材本来の香りを極力自然に近い状態で楽しむことができるのが最大の魅力です。

ローズやジャスミンなどの繊細で微妙な花から精油を抽出する場合には、「水蒸気留法」や「圧搾法」などは使用できません。こんなときに用いる方法が「溶剤抽出法」です。原料を石油エーテルなどの溶剤に漬け、低温で揮発(常温で液体が気体になることです)させ、アルコールを加えるなどの作業を何度かくり返すことで精油を完成させていきます。この方法で抽出された精油を「アブソリュート」と呼びます。以上、この3つがメジャーな抽出方法です。

エッセンシャルオイルの抽出法

抽出法とは芳香物質を抽出するための方法です。主なものは3つあります。

1、水蒸気蒸留法

よく用いられる精油のうち、かんきつ類を除くほとんどの精油がこの方法で抽出されます。この方法は10世紀にアラブ医学の大家であアウィケンナ(別名:イブン・シーナ)によって考案されたものです。
この方法は、まず蒸留釜に原料となるハーブを入れ、熱い蒸気を下から水蒸気を吹き込みます。すると細胞に蓄えられている精油が細胞が破壊されるために揮発成分が蒸気と一緒に上昇します。それを細い管に集めて、その管のまわりを水で冷却すると、もう一度気体が冷やされて液体に変化し容器にたまります。
この上澄みだけを集めたものが精油で、残りの液体は芳香蒸留水(ハイドロラット)と呼ばれるもので、蒸留水と共に水溶性の成分や微量の精油が溶けてこんでいるために化粧水の原料として使用されます。

2、圧搾法

オレンジ、レモン、グレープフルーツなどのかんきつ類の精油はこの方法です。圧搾法は器具を用いて果皮を押しつぶして果皮の細胞の中にある精油を搾り取る方法です。熱を加えないため精油の成分に変化を起こさずに抽出できますが、かんきつ類は酸化しやすいので、開封後は半年ぐらいで早めに使い切ります。

3、溶剤抽出法

バラやジャスミンなどのデリケートな香りの精油はこの方法で抽出されます。まず、原料となるハーブを石油エーテルやヘキサンなどの揮発性の溶剤につけ込み、その香気を移します。さらにアルコールを揮発処理させると最後にアブソリュートと呼ばれる精油が残ります。ローズAbsなどと書かれているのは、このアブソリュートのことです。このアブソリュートには、微量の溶剤が残っていることもあるので、敏感肌の人は注意が必要です
ポプリの簡単な作り方

 お好みのハーブの花や葉を用意し、ビニール袋の中でまぜあわせてからエッセンシャルオイルをたらす。一日数回、大きくまぜる。2週間ででき上がり。

リラックスなら----ラベンダー、ローズをメインに。
スパイシーにするなら----オレンジ、ミント、レモンピールをメインに。
森林の香りにするなら----レモンバーベナ、リンデン、ニオイヒバをメインに。
メインの香りが決まりましたら、色や合う香りを考えながら、少しずつ別のハーブを足していってみましょう。だんだん、「もっと好みの香りに近付けたい」「もっと香りを長持ちさせたい」と思い初めます。そうなったらもう、こっちのもの。あなたも立派な、ハーバリストです。一歩前に進みましょう。

もう少し本格的なポプリの作り方

1.ドライポプリ

用意するもの

密閉できるガラス瓶、乳鉢と乳棒、メインとして、ラベンダー花2カップ、副材料として、バラの花と葉2カップ、
マリーゴールド1カップ、矢車草1カップ、クローブ、オールスパイス、ナツメグ、シナモン各小さじ1/2、保留剤-香りを保たせるため混ぜる-として、オルスリート小さじ1、エッセンシャルオイル-ローズ数滴

作り方
乳鉢に保留剤を入れて砕き、オイルを垂らしてなじませる。ラベンダーに、副材料を一つずつ入れてよくまぜあわせる。全部いれたら、冷暗所に3週間ねかせる。時々ゆすると、香りがなれて、まろやかになる。

2.モイストポプリ

用意するもの

密閉できるガラス瓶、メインとして、ライラック花1/2カップ、副材料として、ブルーマルバ大さじ2、ラベンダー大さじ3、
クローブ小さじ1、ライラックオイル2滴、保留剤として、安息香小さじ1、粗塩2カップ

作り方
粗塩にライラックをいれて、混ぜあわせる。他の材料を全部いれ、オイルを加えて6週間ねかせる。ときどき、静かに混ぜる。


さて、ポプリができ上がりました。これを何にどうアレンジするか、一番基本的な形をご紹介します。

1.シューズキーパー

平たく言えば、靴の中に入れておき、形崩れ防止と消臭効果を兼ねたものです。

2.ハンガー

3.枕、クッション、ぬいぐるみなど

ポプリの香りは半年位でなくなります。もっと長く楽しみたい時は、市販のポプリオイルをふりかけるか、また新しいものを作るのも良いでしょう。使わずに残ったポプリは、入浴剤にもなります。特に粗塩を使ったモイストポプリは、塩健康法が流行したのでおわかりの通り、肌がしっとりして、芯からあったまります。洗面器にいれて、手だけ、足だけあっためるのも保温効果がありますよ。わが家では、一年前のモイストポプリでお客様に手浴の体験をしていただいて、とても喜ばれています。
アロマ(ハーブ)石鹸

ハーブエキスを入れた石鹸は非常にマイルドで安心して使えます。
作り方を紹介しましょう。

材料

1.ドライハーブ  大さじ 2
 (カモマイル、セージ、タイム、ミント、ラベンダーなどが合う)

2.ハチミツ       大さじ 1

3.サラダオイル      少々

4.エッセンシャル オイル 少々

5.無着色、無香料のつぶ状の石鹸

作り方

1. ポットにドライハーブを入れる

2. ドライハーブに熱湯を60cc注ぐ

3. 20〜30分そのまま浸す

4. 茶漉しでエキスをとる

5. ハチミツを入れエキスとよくかき混ぜる

6. 石鹸をすりこぎでつぶす

7. 砕いた石鹸にエキスを加えよく混ぜる

8.  エッセンシャルオイルを少量入れる

9. 型にサランラップを敷きハケでサラダオイルを塗る

10. 型へ7を入れる

11. 形を整えてから、石鹸を外す。

12. 日陰で1週間くらい乾燥させる。・・・完成〜♪
ドライフラワーの作り方

ドライフラワーにするタイミング  花の選びのポイント  向いている花、向かない花 
採集するときのマナー  花の束ね方  乾燥の方法  乾燥状態の確認と管理 
ドライフラワーができたら  ドライフラワーの保存 

● ドライフラワーにするタイミング ●
どんな花にもきれいに仕上がるタイミングがあります。この時期をはずすと、色やかたちがきれいに仕上がりません。たとえば、咲かせすぎた花をドライフラワーにすると、色がこげ茶色になったり、花びらが散りやすくなったりします。また、ムギワラギクやローダンセなどのように、乾燥しながら開く花もあります。このような花は、あまり開かないうちにドライにしましょう。毎日変わっていく花の表情を観察し、いちばんきれいなときに乾燥すると、きれいなドライフラワーができあがります。

● 花の選びのポイント ●
開いたばかりの新しい花を選ぶのが基本です。しかし、つぼみのものやいろいろな咲きかげんの花のほうが、作品にするときには楽しいものです。
道端に咲いている花は、泥はねや傷のないものを選びます。
作品づくりのことを考えて、きれいでかわいいものなどを選びます。 花や茎、葉の裏、木の実や蔓などに、虫や虫の卵がないか確認します。もし、虫がついていると、ほかの花にも移ってしまい、大変なことになります。 どんな咲き方をしているのか、どんな生えかたをしているのかを観察しましょう。
               
● ドライフラワーに向いている花、向かない花 ●
どんな花がどんなふうにドライフラワーになるのかは、乾くまでのお楽しみです。けれど、ドライに向く花と、そうでない花があります。ここで紹介している以外の花でも、チャレンジしてみてください。


■ドライフラワーに向いている花や実物

アゲラタム、アジサイ、アナファリス、アルケミラ、エリンジュウム、オオムギ、オレガノ、サンキライ、セージ、セルリア、
センニチコウ、ソリダスター、タタリカ、デルフィニュウム、ニゲラ、ノイバラ、バラ、ブルーサルビア、ブルーファンタジア、
ベニバナ、ヘリクリサム、ミモザ、ラグラス、ラクスパー、ラベンダー、ルリタマアザミ、ローダンセ、コーン、カラマツ、
トウヒ、トウガラシなど。

■ドライフラワーに向かない花

水分の多いユリ、カラーなど。

■いっしょに利用すると楽しい素材

スパニッシュモス、シナモンスティック、おもちゃカボチャ、レモンやオレンジのスライスをドライにしたもの、貝殻、いろいろな形や色のマカロニなど。
               
● 採集するときのマナー ●

必要な花と本数だけを切り、不必要に多くの花を採らないようにしましょう。
木の実は落ちているものを拾いましょう。枝ごと折ったりしないでください。
株や根ごと採取しないで、株や根はその場に残しましょう。
自分が切った花は、すべて使いましょう。
国立公園内や特別保護区内などでは、採集が禁じられています。
また、ご近所の庭や、持ち主がいる山などでの採集は、許可を得てからにしましょう。
                
● 花の束ね方 ●

次のような方法で花を束ねたら、ハンガーや洗濯バサミなどを使って、花束をつるします。

花は種類ごとに何本かにまとめ、輪ゴムでとめます。
小さい草花や茎の細い植物は、2、3本でまとめます。
房状の花は、1、2本でまとめます。一度にたくさんの本数をまとめると、束の中心部分がムレたり、花と花がくっついて団子状態になってしまいます。 バラなどの一般的な一輪咲きの花は、5本くらいでまとめます。

● 乾燥の方法 ●
フレッシュフラワーの風合いをそのまま残すことはなかなかできません。けれど、時を経たものだけが持つ独特の風合いがドライフラワーにはあります。
いくつかの乾燥法がありますが、短時間で乾燥したほうがきれいに仕上がります。

■自然乾燥法

いちばん簡単で手軽にできる乾燥法です。インテリアをかねながら、お部屋につるしておくだけで、ドライフラワーができあがります。
どんな花にも適しています。特に熱乾燥法が使えない、香りのあるハーブ類やポプリを作るときに向いています。
風通しが良く、直射日光の当たらない場所に下げておきます。
夏はエアコンの吹き出し口付近、冬は暖房機の上などにつるします。
※暖房機の上につるすときは、花が落ちて火災などにならないように注意しましょう。
ポプリを作るときは、花びらや葉だけを紙やザルなどに広げて陰干しにします。
木の実類は、ザルや新聞紙などに広げて2、3週間陰干しにします。
梅雨や秋の長雨の季節には、湿度が高いので向いていません。

■乾燥剤乾燥法(シリカゲル法)

市販されているシリカゲルで、砂のように細かいものを使います。
シリカゲルを使った方法は、生花そのものの風合いに仕上げられる点にあります。
コサージや髪飾りの花などを残しておきたいときにはいい方法ですね。
けれど、ほかの方法に比べて、次のような欠点もあります。
一度にたくさんの量を乾かすことができない。
乾燥後の保存性があまり良くない。
花や葉だけのパーツの乾燥にしか向かない。
※ 子供のいる場所でのシリカゲルの扱いには、十分注意してください。目や口に入ると危険です。
≪手順≫
(1) 密閉できる容器にシリカゲルを入れる。
(2) 乾燥する花を、花首から2cmぐらい茎を残してカットする。
(3) シリカゲルにくぼみを作り、形がゆがまないように、花を上向きに立てて入れる。
(4) スプーンなどを使って、花びらの内側にもシリカゲルを入れ、花全体を埋める。
(5) 完全に花が埋まったら、フタをして、2、3日おく。
(6) 乾燥し終わったら、花びらの中に残っているシリカゲルを振るい落とす。

■ 温風乾燥法

乾燥時間が短いので、自然乾燥法よりも花の色が鮮やかで、仕上がりもきれいです。市販の温風乾燥機を使用する方法もありますが、冬場は暖房機などの上につるしておけば、きれいに仕上がります。
※暖房機の上につるすときは、花が落ちて火災などにならないように注意しましょう。温風乾燥法では、香りが飛んでしまうので、ラベンダーやオレガノ、セージなどのハーブ類のドライには向いていません。

● 乾燥状態の確認と管理 ●

完全に乾燥すると、次のようになります。
花のつけ根が、ぐらつかず、カチカチになっています。
茎の先を少し折ったとき、ポキッと折れます。
                
● ドライフラワーができたら ●

できあがったドライフラワーは、お気に入りの包装紙とリボンで、ブーケにしてもすてきです。また、バスケットにアレンジしたり、子供のころの麦わら帽子につけて、壁飾りにしてもおしゃれです。
市販のリースベースなどに、花や葉、実などをつけて、季節ごとにドア飾りを作るのも楽しいですね。

● ドライフラワーの保存 ●
きれいにできたドライフラワーでも、長い間空気にふれると、光や湿度、ほこりなどで酸化して色が変わってしまいます。より長く楽しむためには、直射日光の当たらない風通しの良いところに飾りましょう。
また、残ったドライフラワーをとっておく場合は、密閉できる容器に、除湿剤や防虫剤といっしょに入れて、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
お線香ができるまで

お線香作りの難しさは、原料の配合比率や、水分量 の微妙な加減によって曲がったり、点火してもすぐ消えてしまったり、折れやすかったりすることです。お線香は、いかに機械化が進んでも、長年つくり続けてようやく加減がわかる熟練の産物といえるでしょう。昔のままの製法で一本一本真心を込めて作られた良い商品をお客様にお届けしております。

1.【計量・調合・攪拌】

原料となる様々な漢薬香料を粉末にし、正確に計量します。製品に応じて複雑に調合した原料にベースとなる椨粉を加え攪拌し、
篩にかけて均一に混合します。
『椨粉』とはタブの木の皮を乾かし粉末状にしたもので、天然の原料を粘土状に練りあげるためのつなぎの役目をします。

2.【練り】 
篩にかけた原料を混練機に入れ、攪拌しながら適量の湯と着色料を加えます。熟達の技と勘で温度、湿度の変化に対応しながら約30〜40かけて粘土状になるまで練り上げていきます。

3.【玉締め】
品質の安定を保つため練り上げた素材を型に入れ、円筒状にプレス加工します。

4.【押出し・盆切り】
成型した素材を油圧式押し出し機に入れ、「素金(すがね)」という型の小さな穴から押し出します。その穴の形状で太さ・形が決まります。押し出したお線香を(盆板)と呼ばれる板に受け、竹べらで切ります。この作業を「盆切り」と呼んでいます。昔(江戸時代)は、お線香を押し出すために複数の人が必要でした。しかし現在、押出し機は機械化されハード面 は変わりましたが、素麺状になったお線香を竹ベラで切る技術などのソフト面 は昔のまま残し、手造りの良さを生かしています。

5.【生付け】
盆切りで取られた盆板上のお線香を手本板と呼ばれる板に隙間のないように敷き詰め、両端を切り揃えます。これを「生付け」と呼んでいます。この時に各商品の寸法が決まります。 そして手本板からお線香を乾燥用の板に移しかえます。【盆切り・生付け】の竹べらでお線香を切り揃えていく一連の作業は、熟練された技を受け継いだ職人にしかできない、非常に重要な作業となります。  

6.【乾燥・板上げ】
乾燥用の板に敷き詰めたお線香を送風機で空気を循環させるだけの自然な状態で3〜5日かけてゆっくりと乾燥させます。そして乾燥したお線香を一定の分量 ごとに計量し、箱に詰めます。この仕上げ作業を「板上げ」と呼んでいます。この作業も1本1本のお線香を丁寧に扱うもので、熟練された技術が必要となります。
銭湯ができるまで

お風呂は、6世紀に仏教が伝わるとともに、中国から伝わってきたといわれています。仏教では
「お風呂に入ることは七病を除き、七福が得られる」と説かれていたことから、お風呂に入る事は
健康に良いと理解されていました。以来、寺院では「体を洗い浄める」という大切な業の一つとし
て浴堂が備えられるようになり、浴堂のない庶民にも入浴を施したことから、お風呂に入るという
習慣が始まったとされています。
1282年に作られたとされる、現存する最古の浴槽、東大寺の大湯屋は、大釜でお湯を沸かし「鉄湯船」
と呼ばれる浴槽にお湯を供給する給湯方式が採用されていたそうです。

平安時代、上流公家の入浴回数は、普通1ヶ月に4〜5回だったそうです。他の日は行水をしていたと
されていますから上流公家達は、2,3日おきにお風呂を使っていたことになると考えられます。

江戸時代まで「お風呂」と「湯」は区別されていたそうです。
「お風呂」とは、釜に湯を沸かし、その蒸気を浴槽内に送り込み、熱い水蒸気により身体の垢を浮き
上がらせて、適当な時間に室外に出て笹の葉などで、身体を叩いたり、なでたりして垢を落とし、近く
に用意したぬるま湯や冷水で身体を充分に洗うというもので、「湯」とは、今日一般の家風呂や銭湯
と同じであったそうです。

長州風呂は、大きな鉄の湯釜が浴槽で、これとは別の鉄釜でどんどん湯を沸かし、このお湯を浴槽に
運び入れたり、桶などを利用して流し込みます。これに適当に水を注いで湯加減を見て入浴するもの。
五右衛門風呂は、釜の下から直接にまきをくべて適当な湯を沸かして入るものをいいます。
さらに進んで、鉄砲風呂のような、銅や鉄製の火を焚く筒を風呂の中に装置したものもあったそうです。

公衆浴場「銭湯」が登場したのは江戸時代といわれています。
家康が江戸入りした翌年1591年には、江戸に湯屋が開業しているそうです。
小屋の中に石を多く置き、これを焼いて水を注ぎ湯気を立てる。その上にすのこを置いて入る蒸気浴
であったそうです。今で言うサウナのようです。これは、江戸の街の建設に携わる出稼ぎの庶民、労
働者のニーズに応えるものであったようで、なかなか好評だったそうです。

蒸し風呂から今日の銭湯に変わる前に「戸棚風呂」というお風呂ができました。
その構造は、蒸し風呂の底に湯をいれ、下半身を湯に浸し、上半身を蒸気で蒸しました。
お風呂と温浴をミックスした仕組みになっています。サウナのように中で温まって垢の浮いたところ
を洗い場で洗い落としたそうです。引き戸を閉めて戸棚に隠れるような感じから「戸棚風呂」といわ
れたそうです。燃料不足や水不足のためこうした形になったということだそうです。
その後「戸棚風呂」は、「柘榴口」というものに変わっていきました。

浴槽の外側を破風屋根の小屋で覆い、三方を羽板で囲んでしまいます。一方の入り口のみは開いていて、
上から半分位のところまで板戸のようなものが作られました。その板戸には、三保の松原や牡丹に唐獅
子などの絵が描かれていたそうです。そして、その左右の柱には漆喰や金色の金具が巻いてあり、すこ
ぶる美しかったそうです。
この入り口のことを「柘榴口」と呼んでいたそうです。お風呂の浴槽に入る客は、この板の低い入り口
から頭を下げて入り、1,2歩先に進みます。そこには2m70cm四方の浴槽があります。内部は、入り口から
の光線しかなくて、お風呂の中は、こもった蒸気で暗く、人の顔もわからない状態だったようです。

銭湯ができた当初は、お風呂は混浴で男湯・女湯の区別はなかったということです。老中松平定信によ
る寛政の改革(1791年)、水野忠邦の天保の改革(1842年)などで混浴は禁止されたそうですが、徹底
できなかったようで、明治時代になっても混浴は続いていたそうです。

当時から薬湯専門の湯屋もあったそうで、柚湯や菖蒲湯など利用していたそうです。今でいう
「ハーブ風呂」です。そして、銭湯は流行に敏感な江戸っ子達の社交場でもあったようで、様々な銭湯
文化が生まれました。その頃から日本では、入浴という習慣が庶民の間で根づき、世界に類を見ない
「風呂好き国民」となったといえるでしょう。
入浴剤で温泉気分になる

人工入浴剤あなどるな!
2〜3週間、湯治出来れば、体調もすっかり良くなるかもしれないが、忙しい毎日そうもいかない。
そんな時には入浴剤で温泉気分。
 
1. 芒哨重曹泉(ぼうそうじゅうそうせん)浴剤

食塩泉と同じような働きをし、溶かしたお湯に含まれる塩類が、皮膚の表面をくまなく覆い、
汗の出口をふさぎ、体温の発散を防ぐため、いつまでもカラダが温かく保てる。繰り返し入浴する
事で血液循環も盛んになる。血管が拡張し、末梢血管抵抗が下がり、血圧が下がる。また、心房から
分泌される利尿ホルモンが増え、その結果として尿生成が促進されるので、降圧・利尿の目的で
高血圧改善に役立てそう!

2. 炭酸浴剤

炭酸泉と同じような働きをし、溶かしたお湯に含まれる炭酸ガスが直接、皮膚から侵入し皮下の血管
を拡張させる。皮下血流量が増加し、組織への酸素供給の増加、組織からの代謝産物の除去が促進さ
れ、カラダがリフレッシュします。筋肉に蓄積した疲労物質・乳酸も排出され早く疲れがとれる。
効果は、お風呂からあがってもしばらく続くので、いつまでもカラダが温かく保てる。また、炭酸ガス
は赤血球が細い血管もスムーズに通れるよう、自由に変形する、その能力もアップさせます。動脈硬
化や糖尿病による”血行障害の改善”に役立てそう!!

日本では温泉は主に「入るもの」だが、ヨーロッパなどでは主に「飲むもの」。
専門の医師が常駐し、医療施設として確立しているところもある。

本格的保養地 バート・ナウハイム(ドイツ)

大きなスノコ状の食塩製造装置に重曹(じゅうそう)泉や食塩泉を上から流し、大気中に飛沫を浮遊させ、
周囲の芝生には呼吸器疾患の患者が一日じゅう寝そべって温泉微粒子を含んだ空気を吸っている。
 
ローマ時代からの温泉地 パムッカレ(トルコ)

カルシウム・二酸化炭素が主成分の35度のお湯が湧き、段々畑のような石灰棚ができ上がっている。
その石灰棚にたまった温泉に入浴する。ローマ時代の遺跡も残る観光地。
 
空中都市の温泉 アガアス・カリエンテス(ペルー)

世界の7不思議・空中都市のマチュ・ピチュ遺跡から5km。
「熱い温泉」と呼ばれる。利用の半分が観光客だが、地元の腰痛、下肢痛の人も多く利用している。
打たせ湯や露天風呂があり、まさに秘境!!
 
美容と健康のSPA ラ・コスタ(アメリカ)

北海道カルルス温泉(単純泉)に似た温泉。しかし、どちらかというと保養というより、美容と健康
づくりの施設である。美容マッサージやフィットネスプログラムが行われ、レストランではダイエット
・メニューなども出される。
アロマオイルで自宅の風呂がアロマテラピーができるまで

●手軽に楽しめるエッセンシャルオイル

アロマテラピーは、さあ、やるぞ!とかしこまらなくても、だれでもカンタンにできるもの。
エッセンシャルオイルを心身の状態に合わせて選べば、すぐにでもできる。また、香りを楽しむ
だけでなく、マッサージに使用したり、スキンケアオイルにしたり…と多用できる。

芳香浴

もっともベーシックな楽しみ方。蒸気を利用して香りを充満させ、その香りを浴びる方法だ。
 芳香浴の仕方もいくつかある。

★ アロマポット
アロマポット(アロマウォーマーともいう)の上部のカップにお湯をそそぎ、そこへエッセンシャル
オイルを数滴たらして下からキャンドルで温める。すると、お湯が蒸発するときに香りがたちこめるのだ。
アロマポットは1000円前後からあるので、ひとつ買っておくと便利。また、キャンドルも専用のもの
が売られている。長時間香りが楽しめる。

★ もっとカンタンに
熱めのお湯をティーカップにいれ、エッセンシャルオイルを1滴落とすだけでもよいし、ティッシュな
どに数滴エッセンシャルオイルを染み込ませて部屋の片隅においてもよい。
また、ランプシェードなど、高温になるものにほんの少しエッセンシャルオイルをたらして揮発させる方法もある。    
アロマバス

体温より少し熱めのお湯にエッセンシャルオイルを数滴たらし、そこに体の部位を浸すことを
「アロマバス」という。手浴、足浴、顔浴、半身浴、全身浴といろいろあるが、いずれもお湯に1〜5滴程
度落としてゆっくりとつかること。ただし、長時間の入浴で気分が悪くなったら、すぐに浴室から出て休もう。
また、精油は水に溶けないため、使ったお湯をそのままにしておくと浴槽や洗面器などが変色してしまう
恐れがあるので、よく洗い流すこと。       

アロママッサージ

エッセンシャルオイルを専用の植物油(キャリアオイルともいう)で薄めたものを用い、体の部位を
マッサージする。精油にはさまざまな薬効効果があり、香りが鼻から脳に伝達されて自律神経系、内分泌系、
免疫系、精神面などによい影響を与えるだけでなく、マッサージによって皮膚から体内に精油が吸収され、
血液やリンパ液を介して体中にめぐる。

●エッセンシャルオイルを使う時の注意
エッセンシャルオイルは外国産のものも多く、その国の言葉でラベル表示されていることがある。しかも、
植物の名前はその国の通称で呼ばれることが多く、正確な中身の精油を知るのは難しいもの。
植物がもつ効果だけを考えて購入すると、その香りが合わない、なんてこともある。アロマテラピーは
自分が好きな香りを選ぶことが大切なので、サンプルでにおいを確かめて。そのとき、直接鼻をつける
のではなく、15cmほど離すと自然な香りが分かる。

● エッセンシャルオイルの原油を直接肌につけたり、飲んだりしないこと
● 希釈度の目安は1〜2%以下
● 使用後はしっかりとふたを閉め、直射日光のあたらない冷暗所に保管すること
● 非常に作用が強いものもあるので、長時間にわたる使用は避けること
● 妊娠初期・妊娠中の人、乳児・幼児などには適さないものもあるので注意すること